久しぶりに

うっかりしてたら、もう12月に入ってしまった...。がんばってまめに書こうと思っていたのに。

この三週間の間にもいろいろありましたなぁ。色々見に行ったし。

印象深かったのは、ホーメイのボロット・バイルシェフさん。これも田口ランディーさんのblogつながりなんだけど、京都でやるというのでがんばって観に行ってきました。

昔聴いたときはただのだみ声にしか聞こえなかったけど、今回はホールでなくお寺だったからか近かったからか、ああ、倍音が気持ちいいってこういうことね!と思ったのでした。よく聴いていると、ほんとに高い声と低い声が同時に聞こえてくるのです!で、時によって声の層の分厚さが違う!おまけに巻上公一さんも一緒だったので、ときどきホーメイの二重奏なんて贅沢な瞬間もあったりして、うはうはでした。ボロットさんの弾いておられた弦楽器や笛も、かぼそいめの音なんですが、すごく倍音が出てて、すごかった。

でもやっぱり、その低い音と高い音がまた共鳴を起こして、私の体の中のどこかをピンポイントでビーンと響かせてる感じがほんとに気持ち良かった。すごいなぁ。

体の中を響かせるといえば、大阪港そばの赤れんが倉庫で行われてたインスタレーションも不思議でした。後で聴いたところによると、ノイズをマイクで取り込んで、位相を逆転(?)させておいてさらにどちらかのスピーカーからの音だけは更に音をちょっと加工してしまうので、二つのスピーカの間のちょうど音がぶつかるところでは音が干渉しあう(んだっけ?)なんか特殊な空間が出来るらしい。

理屈は結局よく判らないんだけど、確かに左右スピーカーのちょうど真ん中のあたりの十センチぐらいのところに頭を持って行くと、ノイズが左右の鼓膜をレンズにして頭の中心の所でちょうどピンポイントでぶつかるような気がしました。

すごい不思議!あれは体験してみないと判らない類いのもんだろうなぁ。

でもほんとは、11月30日が私の誕生日だったことが一番でかいかもだ。なんかあいかわらず三十路まっただ中を迷走中、って感じですが。毎年誕生日が来る度に、自分で想像してた大人像とあまりに違うなぁと苦笑いするんだけど、20代より以降は想像してなかった分、何があっても受け入れられる気がするので楽しいかもしれない。