草間彌生展

友人と鈴虫寺に行く。どうも私は寺が好きではないようです。とってもご利益があるとの事で参拝の絶えないお寺だそうなんですけど。
その後急に思い立ち、みんなで京都国立近代美術館草間彌生展を観に。

いやー、もう渦巻く迫力は半端ではございませんでした。あの点々のオブジェがいっぱいあるのもすごいけど、いろんなソフトスカルプチャーがいっぱいあってそれがなんというか、空気を押して迫ってくるというか。近付くと空気を通して体に触られている感じがすると言うか。存在感がすごい。

同系色の油絵の具の点々で延々と綴られている巨大なパネルも、無造作なようでいて離れているとうねっているのがなんだか息づいているようで怖い。そしてテキスタイルのようなパターンが巨大なパネルに繰り返し描かれていたり、チェックがひび割れたような模様が微妙にひずんでいたり。どれもこれも抽象的だからこその言葉では言えない何かを発していた感じ。

興味深かったのはコラージュ作品で、動物や植物の写真を使った物が多くてある意味パワフルなアイコンでありながら、なんとも不条理なイメージというアンバランスな感じが、夢をみるように思い出せない事を思い出そうとするような不思議な感じを起こさせました。

これをもう1度見たいがために図録を買ってしまったんだけど、すごいきれいな印刷でごっついハードカバーなのに2000円という破格のお値段。採算取れてるのかな?

一階には作品にも使われていた銀色の玉が床に敷き詰めてあったので、受付のお姉さんの目を気にしつつも友といっしょに戯れたのでした。size="small"