ジョゼと虎と魚たち

久しぶりにいいのを観ました。
いろんなシーンが後からフラッシュバックする映画。すごく繊細でいろんな感情が心に迫って来る感じ。人とほとんど交流せずに育った足の不自由な主人公の女の子の諦めたようなところと必死なところがまじってわけ判らなくなってたりするとこや、いいやつなんだけどでも弱い男の子が好きなんだけどほんとに好きなんだけど、どうしていいか判らんみたいな感じなんかがすごく胸にしみて切なかった。ベッドシーンであんなにぼろぼろ泣いたんは、この映画が初めてかも。

最近、よく宣伝で「泣けました〜」って言わせてるような映画を続けて観て、別に泣く程でもなかったんだけど、今思うにそういう映画って最初から最後まで、悲しいトーンで統一されててなんだかのっぺりしてるなぁとつくづく思ったのでした。やっぱり幸せなところが輝いてるからこそ、切ないところはほんとに切ないのになぁ。

一緒に借りたのは「ホテルビーナス」「マッハ!」「涙女」

「マッハ!」最高!すごい!!!!!盗まれた村の仏像の首を命をかけて取りかえしに行く話で、きっと日本人には、ん?って言う感じもするけど、戦うシーンと追っ手をまくシーンはすごかった!とにかくタイ映画のお決まりかもしれないけど、エンドロールでは、撮影シーンを流していて、ほんとに跳んでほんとに落ちてほんとにえらい事になってた。ワイヤーなんかなしで車や人間を飛び越えて行く!途中で怪我もしてたみたいで痛そうだったし。しかしよくもこんな超人技を映画にしてくれました。ありがとう。DVDではすごいシーンのチャプターのみを連続再生してくれるモードもあった。もちろん二度目はそこを再生。

にしても、相手役は「タイのビートたけし」と呼ばれているコメディアン、と説明が入ってたり、映画中でたけしのそっくりさんが「飛竜拳...」かなんかぼそっとつぶやいて去って行くシーンがあったりしたけど、もしかしてたけしはタイでは大人気なんでしょうか?

「涙女」もすごく良かった。最後のカタルシスが気持ち良かった。ちょっとうるっときました。