せっかく体を整えてもらったので、偏らないうちにいろいろ実験しようとまずは発声を。

さすがに多少出やすくなっているみたいだ。

でも、それよりも高い声や低い声を出すときについ構えてしまって咽に力が入っていることに気付いて驚く。軽くハミングしてても、音程が狂わないかと一瞬構えてしまうのが体に出るみたい。

そうなのか。

で、面白いのが、そうやって咽が詰まったようになった時に、頭蓋骨のふちと首の境目に中指と薬指を突っ込むようにして、親指であごを支えてやや上向き加減にしてから、力を抜いて先生がやったみたいにそっと上下に揺らすと声が出るようになる!そして普段よりちょっと上向きの方がきれいに響く。

あと、のどには関係なさそうなのに、股関節を緩めて重心を膝に送り股関節に戻して、という動きをそっと何回か繰り返しても、よく声が出るようになる。

体はつながっているということ?

意外だったのは、声を出す時に不必要にふっと緊張するのが当たり前になっているので、そうしない体にまず慣れる必要があったということ。

そうやって音程を探る時に一瞬緊張するのは、今まで自分では当たり前と思って繰り返していたことなので、必要なかったんだと判った今でもその反応がないと一瞬不安になってしまう自分がいる。

これって、体だけじゃなくても、考え方なんかの中にこんな風に固まっちゃって遠回りしてて、しかも自分では最善なのだ!と思ってることがいっぱいあるんじゃないのか?とふと思ってちょっと不安になった。

体は先生にお願いできるけど、脳みそはどうすればいいんだろう。