メゾン・ド・ヒミコを観た

メゾン・ド・ヒミコ 通常版 [DVD]
犬堂一心監督の作品。(しかしすごい名前だ。覚えやすいけど)オダギリジョーがはかなげで美しかった。柴崎コウもあまりにもかたくなでブスで、リアルで良かった。西島秀俊は冷酷な脇役をじっとり演じて意外とぴったりでおもしろかった。

でも、メゾン・ド・ヒミコにいる余命幾ばくもない、主人公の父親で、ゲイとしてカミングアウトして出奔して、伝説のゲイバーの主人になった役の田中泯が最初にアップで登場したとき、目の力強さと美しさに文字どおり息を飲みました。もちろん顔の造りが究極に美しいって訳でもなく、きれいなガウンを着ててもどう見ても男なんだけど、突き刺すようでいて突き放すわけではないような眼差しというか。痛いほどまっすぐってああいう事を言うのかなぁとか。

あれを見れただけでも、この映画を観て良かった。

ちなみに音楽は細野晴臣。なんか透明で沁みる。

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