お能のイベントにボランティアで参加

昨日になりますが、大阪谷町四丁目辺りにある山本能楽堂主催の、お能のイベントにボランティアとして参加して来ました。
イベントの対象は小学生で、最初に楽器の説明や実演等があり、次に皆でお能の小道具をモチーフにして工作しましょう、その後お能の実演を観るというもの。
もうすでに5回ほどは行っていて、今までは山本能楽堂の中で行っていたのが、今回は天満橋の京阪シティーモール内にて出張イベントでした。
まず、山本能楽堂に荷物を取りに行くところから始まったのですが、だいたいこんなとこに能楽堂があるとはつゆ知らず。こちら明治の初めに建ったという事で、一度消失しているのですが市内に現存する古い木造の二階建て建築ということで、有形文化財として国に登録されているとの事。とても趣のある気持ちのよい空間でした。
山本能楽堂
http://www.noh-theater.com/index.html
イベントは３時から開始しましたが、子供がお母さんと一緒にわんさか集まって来て、既にそれぞれとても個性的です。私は会場周りのお手伝いでしたが、工作時にはうまく出来ない子達を手伝だったりもしました。課題は「透冠（すけかん）」という、能の中での神様がかぶる冠り物を模してボール紙に切り紙して貼るのですが、子供達のデザインの奔放さに圧倒されっぱなし。何でも有りなのですが、実際に完成させてみるとすごく力強い物が出来上がっていて、子供達自身のパワーとデザインの迫力にくらくらしました。
最後は山本章弘氏による「高砂」こちらも、お能を近距離で観たのは初めてなのですが何だかすごい物を観たなーという感じ。どーん、と足踏みをしたりばさっと袖を振ったりする度に、なんだか空気中に波紋が広がる様な気がして圧倒されました。踊り手の声や周りの謡かけ声等も舞台の上に響き渡り、その中を渡る感じ。これはぜひ一度、実際の公演をしっかり見てみたいと強く思ったのでした。
演目：高砂→http://ja.wikipedia.org/wiki/高砂_(能)