アルケミスト
最近、パウロ・コエーリョの<アルケミスト>というお話を、文庫本で買って久々に読み返してみた。
すごくよかった。
私がここ1、2年ずっとどこかに引っかかったまま、前に進めなかった理由が書いてあるように思った。
この本では繰り返し、「前兆に気づけ」「自分の心の声に真剣に耳を傾けろ」と何度も何度も書いてあるのです。
そして、
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「それならば、なぜ、僕の心に耳を傾けなくてはならないのですか?」
〜中略〜
「反逆とは思いがけずやってくるものだ。もしお前が自分の心をよく知っていれば、心はお前に反逆することができない。なぜならば、お前は心の夢と望みを知り、それにどう対処すればいいか知っているからだ。....
(<アルケミスト>P・コエーリョ著 角川文庫ソフィア)
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なんか最近心に反逆されてばっかりだったのよねー。すんごいやる気なのに、直前になっていきなり何もできなくなって、文字通り足が前に出ないという状態が何度も起る。
よく考えてみると、私は私が本当にどう思ってるかをよく意識せずに、<こういう場合はこんな風に思わなければならない>という事を考えいたように思う。
実際、心の声に耳を傾けろっていうのはいろんな本に書いてあることで自分では実行しているつもりだったが、していなかったということだな。
だから、会社を辞めて枠がなくなって、こうしなきゃならないという取り決めが取っ払われた今、何をしたいと思っているのか判らず、路頭に迷っているのだなぁ。
つまり、自分の行動パターンみたいに持っている、心の行動パターンみたいなのが錆び付いて柔軟性がなくなって実用的じゃないのに、無視し続けてその結果身動きとれなくなっていたのでしょう。
しかも怖いところは、そんなことに全然気づいてなかったりすることで。
鉄の靴を水泳靴だと思い込んで、何か判らんまま溺れちゃうって感じ?
心って自分の一部のようで、実は別物として客観的に観察した方がいいのかな?
人間って、脳みそが主導権握るように見えて、実は心が動かないと何もできないということなのでしょうか。
とにかく、いろんな意味で既成のものにしばられず、その場その場で集中して、目で見て耳で聞いて感じて、頭で考えて心で判断して生きて行くしかないのだなぁ。
すごく普通の結論なんだけど、なんかわくわくしてきた。
この本、友達にあげようと思って買ったけど、もう一冊買わなくっちゃ