十二国記 図南の翼 と 黄昏の岸 暁の天 を一気読み

作者の小野不由美は「東亰異聞」でなんかすごい人だなーと思っていて、「屍鬼」で震え上がって、それだけに最初はティーンズノベルとして書かれた十二国記はあまり食指が動かなかったんだけども、最近NHKのアニメのしかも再放送ですっかり十二国記にはまり、ビデオを借りてきて一気に見たうえに、とうとう本までmumumuさん(のだんなさん)に借りてしまった。

この話はシリーズになっていて、基本的にはファンタジーというか異世界で進行する物語なんだけれども、この面白さはやっぱり設定の確かさにあるのかと思う。とにかくこの世界とは全く別の摂理に支配されているのだけれどそれがとてもリアルに書かれていて、それに登場人物が多いにもかかわらずそれぞれがとても印象に残る。

三人で話してても「陽子はどうすんの?」「いやだから泰麒がな...」とか友達の話みたいになってる。(苦笑)

今回は、十二国の中の気の強い少女の王様が実際に王になるまでと、きっとファンの多い泰麒という麒麟が日本に流されてから戻ってくるまでの話で、必ずハッピーエンドという訳でない作者だけにどうなるかと思うとやめられなかった。

面白過ぎて次がどうなるか知りたくてすごい勢いで読むんだけど、終わりになるともったいなくて読み終わりたくなくなるぐらいどっぷりはまりながら読んでしまった。

とりあえずシリーズはまだまだ途中らしい。グインサーガみたいになってもらっても困るけど、とりあえず早く続きが読みたいです!!!