コスモゾーン

火の鳥 2(未来編) (朝日ソノラマコミックス)手塚治の<火の鳥>を読んでいると、コスモゾーン(宇宙生命)というのがよく出てくる。というか火の鳥はコスモゾーンというエネルギーの濃い集まりなのだそうです。

そして、コスモゾーンは生き物にも物体にも星にもありとあらゆる存在に入っていて、死ぬってことはそのエネルギーが出ていくことらしい。生きるっていうのは、そのエネルギーが濃くなっている状態。

最近つくづく、人間って体の状態に左右されているのだなと思う。ちょっと風邪を引いたりしただけで、世界が変わってしまうし、やりたいことも変わってしまう。もし、これが何年も続けばきっと私の考え方や人格も変わってただろうし、あるいはホルモンやケミカルのバランスがちょっと変わるだけで、鬱な人になったり肯定的に受け取れる人になったりする。で、それって体質や遺伝なわけで。

火の鳥は入れ物がなくてエネルギー体そのものなんだけど、私の場合、もしこの体という入れ物が他の体だったら、また全然違った私になって、でも変わらない部分があったりするのだろうか?

私が私であることは、実はとっても危うい微妙なバランスの上に成り立ってるのかもしれない。

と最近思ったりする。

たましいという物はあるかもしれない。でもそれはもしかしたら、方向性を持たないエネルギーそのものだったりするのか?

でも、好きな物にはつい反応してしまったりするような、変わらないところもあるのだろうか。まあ、私はこの人生しか覚えてないから比べ様がないですが(苦笑)

なんだかその<たましい>の部分と<入れ物>の部分をうまく自覚することができれば、もっとうまく生きていけるんだろうか、とふと思う。