シャガール@SUNTORY MUSEUM

あんまりまとめて見た事がなかったので、行ってみた。
Chagall: 1887-1985 (Mega Squares)

油絵しか見た事なかったけど、リトグラフとかエッチングとかあんなにいろいろやってらっしゃるのね。

でも何がすごいって、あの圧倒的な青とか赤の背景ですね。

今回やっと判った気がする。あの青は心の中だ、きっと。

充満してるようでずっと奥がある。現実の光は入らないけど、色んなものが見えかくれする。湖とか海みたいに見れば見るほど深くなって行って、でも底無しの。

すごいのは最初に見えたものが、見ているうちに見ていたところに影のように違う形や人が隠されているのにはっと気付いて、どんどん違うものに見えてくるところ。見ているその場で世界がどんどん変化して行く。

幸せなのかと思ったら、せつなさだったり。破壊かと思ったらわくわくだったり。

見る人によって見えるものが変わってくるところなんか、まるでタロットカードのよう。

というか、シャガールさんにタロットカードの絵を描いてもらえたら、すごいことになってたやろうな。どんだけみても飽きないに違いない事でしょう。うわー、考えただけでもうっとりする。って、もう亡くなってらっしゃいますけれども。

とりあえず、終わる前に少なくとももう一度はうっとりしに行く予定。