ブルガリアン・ヴォイス第一集[ブルガリアの声の神秘]

すごいのを聴いてしまった。

ブルガリアン・ヴォイス

ブルガリアン・ヴォイス

ブルガリアの女声コーラス。

一時話題になっていたような気もするけど、ぜんぜん知らず今回初めて友人に借りましたが、

なんだこれは?!

なんとも言えず脳天に直接バシーンと響くような声のアカペラコーラス。

ブルガリアンコーラスというのは必ず3人以上で歌う事になっていて、メインの旋律と、それを微妙にはずしながら一緒に歌う旋律と、あまり上下しないロングトーンの音の組み合わせというのがまあ大雑把に言えば基本の形との事。

とりあえずどこまでも続く2度のハモりの応酬が、きしょい/気持ちいい。カキーンと響くのに頭痛を起こす音とは紙一重で違うベルカントでない声や、ビブラートというかうねりのかけ方が変幻自在に展開して行くのとか、不思議な節回しもすごい。そして、なんとここに収録されているのは、ブルガリアのコンテストで優勝したお嬢さん達ではあるけれどもプロと言うわけではなく、しかもこの完成度。

しかしなんかどっかで〜、と思ったら思い出しました!攻殻機動隊のBGMで使われてた、すごい声のコーラスだ!!!

あれを初めて聴いた時、なんじゃこれは!と思ったのを思い出す。歌詞は日本語なんだけど、声の張り方なんかが聴いた事がないような感じだった。民謡の歌い方みたいではあるのに、こぶしの効かせ方が容赦なくビッチリと鋭角だったし、一体何だこれは!と思ったんだけど、ブルガリアのだったのですね。

ネットで調べてみたら、確かに菅野ようこもこの音楽に影響を受けてとか書いてあった。長年の謎が解けた!ああすっきり。

なんか、生音には高周波が含まれているのも検証されつつあるらしく、やはりホーミーみたいに生を聴いてみて初めて解る事があるかもしれない。

大阪に来ないかなぁ。