水五則by 黒田官兵衛孝高(如水)

久しぶりに祖父母の家に行って伯母や従兄弟を交えてお食事会。祖父母は二人とも既に他界してるんですが、おじいちゃんが学歴はないけど(ないからこそ?)好奇心が強く独学でいろいろがんばって勉強した人らしく、家には色んなおもしろいものがある。健康器具とかも大好きだったみたいで、私の変な物好きはここから来ているのでしょう(笑)

この日は仏壇にお供えをしてふと壁を見上げると、水五則なる装丁された墨書が飾ってあった。前からあったらしいけどこの日は気になって良く読んでみた。自力では半分も判らなかったけど、伯母が楷書で写したものを持っていたのでやっと解読(苦笑)

水五則
  一,自ら活動して 他を動かしむるは水なり
  一,常に己の進路を求めて止まざるは水なり
  一,障害にあい 激しくその勢力を百倍し得るは水なり
  一,自ら潔うして他の汚れを洗い 清濁併せ容るるの量あるは水なり
  一,洋々として大洋を充たし 発しては蒸気となり雲となり雨となり
    雪と変じ霰と化し 凝っては玲瓏たる鏡となり 而もその性を
    失わざるは水なり

豊臣秀吉の家臣黒田官兵衛が如水という雅号で書いたものと言われています。

タロットでは水は感情の象徴で、どうも私は感情というとどうしても訳の分からない制御不能に爆発するものとして、寄らず触らず無視してしまおうとする傾向があるんだけど、最近今までしなかった周りの人を巻き込むという事の大切さを考えはじめている所でして。でも周りを巻き込むという事は、一歩踏み込んで周りの人との関係を深める事であって、そうすると感情による繋がりを無視出来ないよなぁ、と思っていた所でこれを読んだので、ああそういう事か、と妙に納得出来た感があった。

感情もパワフルな人間の心の働きの一つで、ちゃんと使いこなす事が出来れば色んな好ましい結果へと導いてくれるっていう事かもしれない。

水の行動はある意味、日本的な受け入れながら形作って行くというメンタリティーを表してるとも言えるかもしれません。

変わって行くってスリリングだがおもしろい。