TIBET聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝

vitamin222009-09-23

東京でなんだかんだする中、根性で美術館へ。
上野の森美術館で来年までやっている、チベット展に行って参りました。
チベットと言えば私の中では密教ですが、やはり仏像系がすごい。
カーラチャクラ父母仏立像
チラシにも出ているこの仏像が、すでにくらくらします。二人とも4面、腕が男像24本女像16本だったかな?二人が一緒にいることで世界の陰陽をあらわすとか。チベットに伝わったのは、空海より1世紀程後の10世紀辺りの密教とのことで、さらに象徴的・幻想的な要素が多いかなとも思う。
そのなかですごかったのは、衆生漏らさず救う(ので千の目と千の手を持つ)十一面千手千眼観音菩薩立像で,日本では造形的なバランスが重視されて手の本数が『あるつもり』でかなり省かれていると思うんだけど、チベットのこれはまるで後光のようにあらん限りに手が生えてます。顔も4面が4段になっていて、見ていてなんだか幻視をしているような気分に。これを作った仏師はこの像のイメージをどうやって得たのだろう。やっぱり、なにか夢かなにかで見たんじゃないだろうか。それが、伝わってきたんじゃないだろうかという気がするぐらい、パワフルな像のオンパレードでした。

あと、うわと思ったのが、チベット密教では高僧の頭蓋骨を加工装飾して聖水入れとしたり、大腿骨を楽器としたりすること。うーん、なんだろ。あそこの人たちは生まれ変わりを信じていて、実際同じ人物とされる高僧の生まれ変わりの人たちが今でも何人もいるから、肉体は器であるって感覚が強いんだろうか。死と生が本気で隣り合わせだなぁと強く感じるものばかりでした。

でも、アクセサリーとかすごくかわいいんだよねー。

テチュンさんとも出会ったことだし、これは次に呼ばれてるのはチベットね!よし(笑)

まあとにかく、機会のある方はぜひ!